『いまセツ』大好評御礼の連載企画、
これ、３つにまとめられないかな？
第２回のテーマは、「セミナー」です。
前回の第１回で、「学びには３種類ある」
という話をしましたが、今度は学習する側ではなく、
学びを提供する側の話
を扱ってみますね。
あなたが学ぼうとしているテーマ
について提供されている、
セミナーや研修・講演、教材、書籍、等々。
本当に様々な講師が、
様々なスタイルで学習機会を提供しています。
ただ、これも
人によって様々だ、バラバラだ、多様だ・・・
と思考停止せず、
ぜひこう問いを立ててみてほしいのです。
これ、３つにまとめられないかな？
実際、私は「学びを提供する側の人間」
ですから、四六時中このテーマについて
あれこれ思考整理しているわけです。
そして、でてきた結論がこちら。
セミナーには、３種類あります！
具体的には、以下の３つです。
１． インフォメーション・セミナー
２． モチベーション・セミナー
３． インスピレーション・セミナー
まず、「インフォメーション・セミナー」。
これは、「情報提供型」という意味です。
知識や情報をわかりやすくまとめて説明する
ことを主体とした講義スタイルです。
続いて、
「モチベーション・セミナー」。
これは「やる気を喚起させる」
講義スタイルで、最大の特徴は
講師のキャラクターが濃いこと笑
分かりやすさや情報の質以上に、
講師のエネルギーでひきつけていく
そんなイメージです。
最後は、
「インスピレーション・セミナー」。
これは意訳になってしまうのですが、
意味としては「気づきを促す」セミナー。
講師がまくし立てて講義するのではなく、
受講者自身の日々の働きぶり
や内面と向き合う機会の提供
を重視します。
全体的に静かまたはワークが多く、
講師が一方的に話す時間は少ない
というのがこのスタイルの特徴です。
１． インフォメーション・セミナー
２． モチベーション・セミナー
３． インスピレーション・セミナー
もう少しイメージのわく話を続けましょう。
今度はネガティブな側面から説明してみます。
「インフォメーション・セミナー」は
一方的な情報や知識提供が主体のため、
説明が下手だととてつもなく眠い、
つまらない、ストレスの溜まる時間
が流れていくことになってしまいます。
あなたが過去に受けたセミナー、
あるいは教材にいくつか心当たりが
あるのではないでしょうか。
「モチベーション・セミナー」は
講師の強烈なキャラクターやカリスマ性、
あるいはテンションの上がる
グループワーク等を通じて受講者の
やる気を引き出していくのですが・・・
良くも悪くも講師のキャラが
濃すぎるため、また会場のテンション
をとにかく上げようとするため、
それについていけない、あるいは
講師のノリが自分と合わない
という場合は、もうどうしようもなく
辛い時間となります・・・
これもやはり、心当たりがあるのではないでしょうか。
最後の「インスピレーション・セミナー」。
これは、受講者側に考えさせたり、
向き合ってもらう時間を重視するため、
受講者が受動的、
会社で強制参加させられた、
自身と向き合う、内省する
といったことがそもそも苦手な方
にとっては、やはり非常に辛い時間となります・・・
１． インフォメーション・セミナー
２． モチベーション・セミナー
３． インスピレーション・セミナー
これでかなりイメージがわいてきたのではないでしょうか。
さて、こうやって整理してみると、
学習を効果的に進めていく
うえで、今回もご自分なりに
気づきを引き出すことが可能になるはずです。
たとえば、
あなたが過去に受けたセミナーは、
上記３つのどれを重視したものだったでしょうか？
それ以前に、
あなたは上記３つのどれを期待して
そのセミナーを受講したのでしょうか？
・新しい知識や情報を得たり、
深く理解したかったのか？
・モチベーションを喚起してもらい、
行動へのきっかけとしたかったのか？
・独学では難しい「気づき」を多数得ることで、
より深いレベルでの理解や実践を
可能とする機会にしたかったのか？
こうした問いと向き合ってもらうだけでも、
ご自身の学びに関しての大きな気づきや、
今後の方向性も見えてくるのではないでしょうか？
「セミナーの３」、お役立て頂ければ幸いです。
ちなみに、私の講義スタイルは、
３の「気づき」を重視しています。
そのうえで、
１の「知識・情報の提供」に関しては
池上彰さんレベルの分かりやすさ
で講義するようにしています。
一方、２の「モチベーション」については、
私はキャラの濃い講師でも
エネルギッシュな講師でもない
ため、そもそもこのスタイルで
勝負する気が全くありません。
だからといって、私の講義で
モチベーションが上がらないか
というとそうではありません。
３の「インスピレーション・セミナー」
の方向から、
深い「気づき」を得ること
によって感情に響かせる
ことは可能ですし、あるいは、
１の「インフォメーション・セミナー」
の方向から、
目からウロコが落ちるような
わかりやく、かつ面白いと感じる
「説明」でもって感情を動かす
こともやっています。いずれにせよ、
「よし、これやってみよう！」
というモチベーションに着火する
働きかけはできるわけですから、別に
変な色のスーツを着たり、踊ったり
唄ったりする必要はないわけです笑
以上、今回の内容も前回に続き、
何かしらの「気づき」の機会となれば幸いです。
次回のテーマは、「目標設定」を扱います。
ではまた、３日後にお会いしましょう。
追伸：
以下が、この連載の全体像です。
公開後はリンクをつけて飛べるようにしておきます。
0. 大好評御礼！連載企画「これ、３つにまとめられないかな？」始めます
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多くの方にこの世界観が広まると嬉しいです！
浅田さんのセミナーに引き付けられる理由がわかりました♪
自分自身、内省を求めているんだなと。
僕も、相手に気づきを促したり、内省する機会を提供できる人物を目指します。（僕自身も、2番目の、相手のモチベーションを高めるキャラではないなと思いました）