『いまセツ』大好評御礼の連載企画、

 

これ、3つにまとめられないかな?

 

 

 


 

第3回のテーマは、「目標設定」です。

 

第1回で、「学びには3種類ある」という話をし、
第2回は「講義には3種類ある」という話もしました。

 

学ぶ側、学びを提供する側、
双方のポイントが3つでまとまった
わけですから、あとは学ぶだけです。

 

ただ、闇雲に学んでも効率的
ではありませんし、何かを学ぶ以上、

 

 目標をきっちり設定

 

したうえで臨みたいと思う方も多いはず。
そこで今回は「目標設定」をテーマにしました。

 

さて、あなたは普段、

 

どうやって目標を設定していますか?

 

良い目標設定の条件はご存知でしょうか?

 

ビジネススキルの世界において、
上記の問いかけにたいする
最もポピュラーのキーワードは、

 

 SMART(スマート)の法則

 

になると思います。あなたは

 

「SMARTの法則」、ご存知でしょうか?

 

知っているという場合、

 

普段から使っているでしょうか?

 そもそも、5つの要素すべて
について言うことができますか?

 

拙著『いまセツ』でもご紹介している通り、
「5W1H、7つの習慣」等々、

 

 知っている人はたくさんいるが、
 実践できている人はほとんどいない

 

というビジネスキーワードはたくさんあります。
「SMARTの法則」もその1つだと私は思う
のですが、いかがでしょうか?

 

SMARTは、以下の5つを指します。

 

・S:Specific 具体的に

 

・M:Measurable 計測できるように

 

・A:Agreed upon: 納得感があるように
  あるいは、Achievable: 達成可能なように

 

・R:Realistic: 現実的に
 あるいは、Result-oriented: 実績ベースで

 

・T:Timely 期限を設けて

 

ご覧の通りです。
これでは非常に覚えにくいと思います。

その理由は色々ありますが3つだけ。

 

1. 日本人には親近感がわかない英単語

 

2. 文字によっては解釈が複数存在する

 

3. 数が5つと多すぎる

 

なので、こういうものに出会ったら

 

 実用性が低すぎて使えない

 

という判断をすべきです。

ただ、こういう判断を下す人が

私以外にはほとんどいない

というのも重々承知しています。

 

世の趨勢は、以下の通りです。

 

 ビジネス書にそう書いてあるんだから、
 このまま覚えなきゃいけないんだ!

 

 これくらい、仕事ができるように
 なりたかったら覚えて当然なんだ!

 

 もう大人なんだから5つくらい
 覚えられて当たり前なんだ!

 

あなたもそんな感覚なのではないでしょうか?

 

でも、こう捉えてしまったら最後、

 

 あとはもう知っているだけで
 実践はできていない人生に一直線

 

です。だからそうではなく、ぜひ
以下の問いを立ててみてほしいのです。

 

 これ、3つにまとめられないかな?

 

『いまセツ』でご紹介している通り、
私は4つ以上のものをみると、

 

 自動的に
 「3つ以内にまとめ直す」

 

思考回路が発動する人間です。

 

そうしないと、
他ならぬ私自身が使いこなせないから
なのですが、今回のお題である

 

 「SMART」の法則

 

についてはこう思考整理してみました。

 

 目標設定は、
「3つの数字」をいれればOK

 

具体的には、以下の3つです。

 

1. 「現状」を数値化していれる

 

2. 「達成目標」を数値化していれる

 

3. 「実現する期限」を数値化していれる

 

SMARTの法則で言っていることの本質は、

 

 結局のところ、数字で具体化せよ

 

ここに尽きると私は考えています。
なので、この本質にミートしさえすれば、

 

 覚えにくくて、人によって解釈も異なる
 英単語を5つも覚える必要なんてない

 

そこで、上記3つで再構成したわけです。

 

たとえば、英語の学習を例にすると、

 

1. 現状: TOEIC600点

 

2. 目標: TOEIC800点

 

3. 期限: 3か月後までに

 

従って、設定される目標は、

 

 3か月後までに、
 TOEICスコアを200点あげる

 

となります。

 

こう書くと実にあっけないですが、
だからこそ、すぐに覚えて即実践できるはず。

 

実際、この3つの数値化をやるか
やらないかで、目標の質は随分と
変わってくるように感じませんか?

 

ちなみに、
よくあるのが、目標だけを数値化する人。

 

この場合、現状を無視した数値を
目標に設定することが多くなるため、

 

 絵に描いた餅

 

で終わってしまいがちです。

 

SMARTの法則が言う通り、
達成可能でなかったり、
現実的でなかったりする目標は
こうした事態を招きかねません。

 

ただ、だからといってわざわざ
AだのRだのと数を増やす必要もありません。

 

現状の数値化さえやっておけば、
自ずと現実的な目標になります。

 

あとは期限の数字を入れれば、
SMARTの5要素は全てクリアになります。

でも、だったら闇雲に
5つも覚えようとするのではなく、
この3つでおさえたほうが、はるかに

 

 現実的かつ実践的

 

なのではないでしょうか?

 

1. 「現状」を数値化していれる

 

2. 「達成目標」を数値化していれる

 

3. 「実現する期限」を数値化していれる

 

「目標設定の3」、お役立て頂ければ幸いです。

 

次回のテーマは、「PDCA」です。

ではまた、3日後にお会いしましょう。

 

追伸:

以下が、この連載の全体像です。

公開後はリンクをつけて飛べるようにしておきます。

 


 

0. 大好評御礼!連載企画「これ、3つにまとめられないかな?」始めます

1. 「学習」これ、3つにまとめられないかな?

2.「セミナー」これ、3つにまとめられないかな?

3.「目標設定」これ、3つにまとめられないかな?

4.「PDCA」これ、3つにまとめられないかな?

5.「アイデア」これ、3つにまとめられないかな?

6.「日本国憲法」これ、3つにまとめられないかな?

7.「最終回」これ、3つにまとめられないかな?

 


 

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