『カリスマ 人を動かす12の方法』

という本を読みました。

カリスマ 人を動かす12の方法: コールドリーディング なぜ、あの人は圧倒的に人を引きつけるの…/三笠書房

¥600
Amazon.co.jp

「カリスマ性は鍛えられる!」

という前提のもと、
12の方法が紹介されています。

1.うなずく回数を少なく、そして深くうなずくようにする

2.相手の「右側」に位置を取り心理的優位に立つ

3.『でも・しかし』と言わず、『だから・そして』と言う事

4.自分が本当に信じている台詞だけをしゃべること

5.余裕の雰囲気を醸し出すために、本物の笑顔でチームメンバーに接する

6.「人は、自分よりもゆっくり動く人を、自分よりも偉いと感じてしまう」潜在意識を利用する。自分から走らない。

7.相手を包み込むように見る、相手の上半身全体を見るようにする

8.握手をする時は、左手を上に乗せて包み込む

9.不安は、仮に態度に出てしまったとしても、決して口には出さない

10.相手にわかりやすいように、自分のキャラを決め、キャラに合わせて行動する

11.「落ち着き」を身につけるために、「ゆっくり食べる」

12.トラブルの時ほど、『今、この瞬間』に集中する

さて、

213ページあるこの本から、

 たった「1行」

特に共感したところを挙げるとすると
それは117ページにある、

 「分かりにくい」ことが
 「不安」と「不信」を生む

というフレーズ。これは、

 相手に自分を信用してもらう
 ための決め手は何か?

という問いへの答えを示してくれます。
それは上記のフレーズをひっくり返した、

 「分かりやすい」ことが
 「安心」と「信頼」を生む

——————————————–
トヨタで働かせてもらっていた新人時代、
私はどうやって「不信」を「信頼」に変えたのか。
その体験を書かせてください。

当時の私は、
上司との打合せに同席しても内容が全く理解できず、
手にした資料を何回読み返しても、その意味を
了解することができない状態でした。

「ただ黙っている」ばかりでしたので、
同僚や上司にとって、私は

 何を考えているか分からない

存在でした。

しかしその状況は、トヨタに存在した「ある文化」
のおかげで、次第に解消されていきました。

 その文化とは、「紙1枚」文化

私は仕事中、どんな些細なことでも

 紙1枚の資料

にまとめようとしました。
当然ながら、はじめは上手くまとめられません。

それでも、「上手くまとめられない」
という姿を、「見せる」ことはできます。

「ただ黙っているだけ」では、何も見えません。
ですが、整理できた部分をたとえ一ヶ所でも示せれば、
上司は「この部分以外を教えればいいんだな」
ということが「分かり」ます。

つまり、「紙1枚にまとめる」という行為を通じて、
上司にとって私は「分かりやすい」存在
になることができたのです。

こうして、
「何を考えているか分からない新人」は、

 紙1枚

を書き続けることで「分かりやすさ」を獲得。

 「あいつなら1枚で分からせてくれるぞ

という「安心」「信頼」を獲得していきました。

——————————————–

組織で働く方にとって、

 「なぜ資料を紙1枚にまとめる必要があるのか?

といえば、それは、

 周囲からの「安心」と「信頼」を勝ち取るため

そのために必要なのは、「分かりやすさ」。
そして「分かりやすさ」の決め手は、

 紙1枚にまとめること

あなたが仕事で資料を作成される際、
もしこうした「安心・信頼」という視点がなかった
のだとしたら、今回のメルマガや本書が参考
となれば幸いです。

では、また次回。

追伸:

今回の投稿は、2013年に配信したメールマガジン
から抜粋したものとなります。

最新の内容は、以下からご覧頂けます。

メールマガジンはこちらでご覧頂けます