「情報洪水」時代に必須の「思考整理」力
「情報遮断」時代でも相手に「伝わる」力
「1枚」で 自力と自信 輝かす
-「伝わる」思考 ×「1枚」の型 –
1sheet Frame Works 代表・浅田すぐるです。
中学時代、
通っていた塾にY君という男の子がいました。
彼と私は同じくらいの成績だったのですが、
ある時から、彼の授業態度が一変しました。
授業中に何度も何度も質問をするようになったのです。
元々は、先生の「よく質問する子は伸びる」
という発言がきっかけだったと記憶していますが、
あまりに質問が多いので、授業が予定通り終わらず
何度も延長することがありました。
当時の私の心境は、以下のようなものでした。
他の塾生に迷惑をかけてまで質問する
ことは、本当に良いことなんだろうか・・
質問しまくりのY君と、
極力質問をしなかった私。
結果は、どうなったか?
当時、ほとんど同じ成績だった
にもかかわらず、私はその後、
県下最難関の高校に合格。
彼は当時の成績のまま、
その延長線上の高校に進学していきました。
いま、Y君がどこで何をしているのか、
私は知りません。
ただ、いざ自分が、
セミナーや研修を通じて、
教える側
になってみると、
時々Y君のことを思い出します。
彼と同じように、
質問することは良いことだ
と素朴に盲信している
受講者の方にお会いするからです。
彼ら・彼女らは皆、
当時のY君と同じでした。
すなわち、
「積極的に質問する」ことで、
自ら考えることを放棄している
残念ながら、これでは
いくら「1枚」を書こうとも思考整理力はつきません。
だから当時、塾の先生が、
積極的に質問することは良いことだ
という教育をした罪は重いと思います。
もちろん、全てはバランスです。
何回か前のブログに書いた通り、
さっさとプロに質問した方が良い
というケースだって当然あります。
ですが、もし当時、Y君に対して、
質問ばっかりしないで、
まずは自力で考え抜け
とアドバイスをする先生がいたら、
彼の人生は変わっていたと思うんです。
場面変わって大学時代、
カナダに留学した時も同じことを感じました。
日本以上に、海外の授業では
質疑応答が活発に行われます。
中には、マイケル・サンデル教授のような、
有意義な質疑応答満載の授業もあるのでしょうが、
少なくとも私が受けた授業では、
くだらない、どうでもいい些末な質問
が8割以上だったと感じています。
「質問する」こと自体を目的とした質問
といったらいいのでしょうか、傍で見ていて、
そんなことは自力で解決しようよ
と感じることが何度もありました。
さて、今回のブログでいったい何がいいたいのか?
どうも私が思っている以上に、世の中には、
質問することは良いことだ
質問することは正しい
質問している私は素晴らしい
といった世界観の方が多いようです。
だから、
敢えて強めの言い方をしておきます。
質問ばかりの人生では、
あなたの思考整理力は育たない
と。あるいは、
あなたがアタマのゴチャゴチャ
を整理できないのは、
あなたが自分なりの考えを
まとめられないのは、
質問ばかりで、自分で思考整理する
ことから逃げているからではないのか?
積極的に質問する
という、一見すると誰しもが素朴に肯定
してしまうこのフレーズについて、
今回お伝えした負の側面・可能性
についても向き合ってみてほしいと思います。
以上、今回はいつになく厳しいスタンスで
書いてしまいましたが、ちょっと最近、
今回の観点で目に余る方に立て続けに
お会いしたこともあり、一度しっかりと
言語化しておくことにしました。
何かしら良い気づきへの
きっかけとなれば幸いです。
では、また次回。
「情報洪水」時代に必須の「思考整理」力
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今回は衝撃的でした。とにかく質問することが善と思っていたひとりです。今後は反射的に質問するのではなく。考えても何故こうなのか?わからない。または仮説を確かめるために質問します。ありがとうございます。
的確な指摘に大きく頷いております。
自力で考えることの重要性を痛感する最近です。
言われてみればその通りと思います。
僕はそんなに質問をする方ではなかったですが、先生からはもっと積極的になれというようなことを言われていた気がします。
バランスを取るのが難しいですね。
しかし、バランスってまた曖昧で難しいですね、、、
質問をすることは、基本的には良いことと思います。
問題は、質問することで「考え抜く」ことを放棄することでしょう。
より良いのは「考え抜いた質問をする」ことかな。
『「質問する」こと自体を目的とした質問』をよくする人確かに時々見かけます。
私自身も、『さっさとプロに質問した方が良い』という考えと矛盾して,どっちが正しいのかわからなくなることもありましたが、
「積極的に質問する」ことで、
自ら考えることを放棄している
これ目からウロコでした。