新刊『いまセツ』発売まであと10日あまり。

 

 

というわけで、

前回に続き今後もしばらくは新著

にまつわる話をご紹介していきますね。

 

突然ですが、あなたは過去にこんな言い回し

を見聞きしたことがあるでしょうか?

あるいは、ご自身で言ったことがあるでしょうか?

 

 この本はコスパが良い

 

私は学生時代から活字中毒の人間なので、

これまで大量の書籍レビューを読んでいまして、

その過程で上記のような言い回しを何度も見てきました。

 

そして、その度に違和感をおぼえていました。

なぜかというと、

 

 「コスパの良い本」

  という言い方をする人の根底

  に流れる世界観に共感できない

 

からです。

いわく、こうした言い回しを使う人たちは、

 

 1冊の中に、価格の割に

 大量の情報が掲載されている

 

と高評価をするようです。

 

 

ですが、私は全く逆で、

 

・今度こそ残業が減らせる50の方法

 

・会社の生産性を上げる108のコツ

 

・エクセルテクニック99連発

 

みたいなタイトルの本を見ると、

もうそれだけで嫌になってしまいます・・・

 

 

まあ、ビジネス書や実用書なんて

こんなタイトルばっかりですが・・・

 

私の本音は、

 

・お願いだからもっと厳選してほしい

 

・少ない数で、もっと深く語ってほしい

 

・表面的なテクニックの根底に流れる、

 シンプルな本質を教えてほしい

 

こういった価値観なので、むしろ

数が少なければ少ないほど良いと思っています。

 

加えてもう1つ、

コスパ系の読者の世界観で共感

できないところがありまして・・・

何かというと、

 

本当に実践する気があるのか?

 

という観点です。

 

 

そんなボリューム満点の本を手にして、

果たして消化しきれるのか?

実践で使い切れるのか?

 

そういう問いを立てて

ビジネス書に触れているとは到底思えないのです。

 

一方、もし「使えるかどうか?」

という観点で読書をしているなら、

 

数は少ない方がいい

 

という世界観が自然とうまれてくるのではないでしょうか。

 

実際、私がビジネス書に求める価値観は、

 

書籍の中から1つ、多くても

 3つくらいのことを実践し

 役立てられたらそれでOK

 

という感じなので、薄く広く、

すなわちあまり応用の利かないカタチ

で小ネタが大量掲載されている本

が好きではないんですね。

 

ただ、私の価値観とは裏腹に、

書店のビジネス書コーナーは、

先ほど書いた通り、

 

数・ボリュームを追った本ばかり

 

です。これはひとえに、

 

その方が満足するという

 コスパ系読者の方が多い

 

ということなんだと思います。

 

 

だから、別に私は

ビジネス書の著者や出版社側

を批判するつもりはありません。

 

市場のニーズに応えているだけですからね、

ビジネスとして当然のことです。

 

ただ、だからといって市場のニーズ

にそのまま応え続けているだけだと、

 

ビジネス書の質がどんどん落ちてしまう

 

というより、

 

ビジネスパーソンの質がどんどん落ちてしまう

 

と思うんです。

繰り返しますが、ビジネス書の価値は、

 

書籍の中から1つ、多くても

 3つくらいのことを実践し

 役立てられたらそれでOK

 

すなわち、「役に立つかどうか」です。

 

だから、どれから手をつけたらいいか

わからないくらいのボリュームを

読者に提示し、読んだだけで

とりあえずおなか一杯と満足させてしまう。

 

そして一週間もたてば、

何が書いてあったかほとんど

すべて忘れてしまう。(量が多すぎるため)

 

で、結果、何も現実は変わらない。

 

そんなビジネス書の読み方に

何の疑問も感じない読者が増えている

今の状況に対して、一著者として

一石を投じたいと強く思っていました。

 

だからこそ、

今回世に問う『いまセツ』では、

 

徹底的に、ポイントを減らす

 

本づくりをしていきました。

 

 

説明上手になるための最低限の本質

を抽出し、できるだけ深く解説する。

 

そしてその本質を実践できるよう、

徹底的にシンプルな動作に変換する。

 

そういう意味では、本書は

 

一般的に流布しているビジネス書

 とは根本的に異なる世界観

 

で書かれている本です。

 

ぜひ、今回の内容を踏まえ

本書を読んでみてください。

 

そして、私の本に限らず、

 

 今後のビジネス書との関わり方

 と向き合う、「気づき」の機会

 

になればとっても嬉しいです。

 

それでは、また次回。

 

追伸:

いよいよ予約開始です。

以下から、お好きなネット書店で予約できます。

http://book.tsuhankensaku.com/hon/isbn/9784763136091